顧客は何を求めているのか?エンパシーマップ(共感マップ)を使ったニーズの絞り方。作り方やテンプレートダウンロード
商品開発におけるエンパシーマップ(共感マップ)って何?
エンパシーマップは、ユーザーの体験を視覚的に表現したマップです。日本では共感マップとも言われています。ユーザー、顧客、または利害関係者の視点や経験を理解し、文書化するためのツールとして、エンパシーマップを普及したことで知られています。エンパシーマップは、チームがさまざまなペルソナのニーズ、思考、感情、行動についての洞察を得るのに役立つ、シンプルで強力なフレームワークです。
商品開発の現場では、デザインプロセスのさまざまな段階で、ターゲットユーザをより深く理解し、ユーザーのニーズを満たす製品、サービス、または体験のデザインと開発に役立てることができます。
また、エンパシーマップを作成することで、設計・デザイン・マーケティング・品質管理など商品開発に関わるチームメンバーが、ユーザーの体験(考え、感情、ニーズ、行動)について共通の理解を得ることができます。
商品開発でエンパシーマップを利用するメリットは?
満たされてないニーズを特定
エンパシーマップは、満たされていないニーズを発見し、改善のための機会を特定するのに役立ちます。
ユーザーエクスペリエンスの向上
ユーザーの感情、動機、行動を理解することで、より直感的で満足のいく製品を設計することができます。
部門を超えたコラボレーションを促進
共感マップはターゲット・ユーザーに対する共通の理解を提供し、部門を超えたチームが共通の目標に向かって協力し合えるようにします。
ユーザー中心設計を強化
エンパシーマップはチームが自分たちの思い込みだけでなく、ユーザーの視点に注目することを促し、よりよい意思決定と製品設計につなげることができます。
商品開発各チームの活用方法
顧客開発の活用
エンパシーマップ(共感マップ)は、製品やサービスを発売する前にターゲットオーディエンスを理解するために使用されます。ターゲットオーディエンスのニーズ、欲求、感情を特定するのに役立ち、ユーザーのニーズを真に満たす製品やサービスの開発に反映させることができます。
製品デザインの活用
エンパシーマップ(共感マップ)は、ターゲットとなるユーザーがどのように体験するかを理解することで、製品やサービスの設計に役立てることができます。この情報は、直感的でターゲットユーザーのニーズを満たす特徴、機能、インターフェイスを設計するために利用できます。
ユーザーテストの活用
エンパシーマップ(共感マップ)は、ユーザーテストやリサーチのガイドとして、テスト中に製品やサービスのどの側面に焦点を当てるべきかを特定するのに役立ちます。この情報は、ターゲットユーザーのニーズを満たすために製品やサービスにどのような変更を加えるべきかについて、十分な情報に基づいた意思決定を行うために使用されます。
マーケティング マーケティングの活用
エンパシーマップ(共感マップ)はマーケティングにも活用でき、ターゲット層が製品やサービスをどのように受け止め、どのような感情を抱いているかを理解するのに役立ちます。この情報は、ターゲットオーディエンスの心に響く、彼らのニーズを満たすマーケティングメッセージやキャンペーンを作成するために利用することができます。
エンパシーマップ(共感マップ)の作り方
ターゲットユーザーを特定する
まずはターゲットユーザーを特定します。ターゲットユーザを特定することは製品、サービス、またはマーケティングキャンペーンを開発する上で重要なステップです。ターゲットユーザーを特定方法は以下の手順になります。
リサーチを実施する
ターゲットユーザーに関する情報を収集するために、定性的および定量的な調査方法を組み合わせてください。インタビュー、市場調査、フォーカスグループ、観察などです。
エンパシー・マップを描く
大きな円を描き、整理したカテゴリーを等分して、各カテゴリーに1つずつ入れます。それぞれのセクションに、対応するカテゴリーのラベルを貼ります。それぞれのセクションに、集めた情報をキーワードやフレーズを使って書き込みます。
マップを洗練させる
ターゲットユーザーについて集めた情報を正確に表しているかどうか、エンパシー・マップを見直します。ターゲットユーザーの考え、感情、ニーズ、ペインポイント、行動、環境を正確に反映したマップにするために、必要な修正を行います。
注意:エンパシーマップ(共感マップ)は1回限りのものではなく、ターゲットユーザーについてより深く知り、ユーザーニーズが時間とともに変化するにつれて、再検討し、更新することができます。