顧客は何を求めているのか?エンパシーマップ(共感マップ)を使ったニーズの絞り方。作り方やテンプレートダウンロード

目次

  1. 商品開発におけるエンパシーマップ(共感マップ)って何?
  2. 商品開発でエンパシーマップを利用するメリットは?
    1. 満たされてないニーズを特定
    2. ユーザーエクスペリエンスの向上
    3. 部門を超えたコラボレーションを促進
    4. ユーザー中心設計を強化
  3. 商品開発各チームの活用方法
    1. 顧客開発の活用
    2. 製品デザインの活用
    3. ユーザーテストの活用
    4. マーケティング マーケティングの活用
  4. エンパシーマップ(共感マップ)の作り方
    1. ターゲットユーザーを特定する
    2. リサーチを実施する
    3. エンパシー・マップを描く
    4. マップを洗練させる

商品開発におけるエンパシーマップ(共感マップ)って何?

エンパシーマップは、ユーザーの体験を視覚的に表現したマップです。日本では共感マップとも言われています。ユーザー、顧客、または利害関係者の視点や経験を理解し、文書化するためのツールとして、エンパシーマップを普及したことで知られています。エンパシーマップは、チームがさまざまなペルソナのニーズ、思考、感情、行動についての洞察を得るのに役立つ、シンプルで強力なフレームワークです。

商品開発の現場では、デザインプロセスのさまざまな段階で、ターゲットユーザをより深く理解し、ユーザーのニーズを満たす製品、サービス、または体験のデザインと開発に役立てることができます。

また、エンパシーマップを作成することで、設計・デザイン・マーケティング・品質管理など商品開発に関わるチームメンバーが、ユーザーの体験(考え、感情、ニーズ、行動)について共通の理解を得ることができます。

商品開発でエンパシーマップを利用するメリットは?

満たされてないニーズを特定

エンパシーマップは、満たされていないニーズを発見し、改善のための機会を特定するのに役立ちます。

ユーザーエクスペリエンスの向上

ユーザーの感情、動機、行動を理解することで、より直感的で満足のいく製品を設計することができます。

部門を超えたコラボレーションを促進

共感マップはターゲット・ユーザーに対する共通の理解を提供し、部門を超えたチームが共通の目標に向かって協力し合えるようにします。

ユーザー中心設計を強化

エンパシーマップはチームが自分たちの思い込みだけでなく、ユーザーの視点に注目することを促し、よりよい意思決定と製品設計につなげることができます。

商品開発各チームの活用方法

顧客開発の活用

エンパシーマップ(共感マップ)は、製品やサービスを発売する前にターゲットオーディエンスを理解するために使用されます。ターゲットオーディエンスのニーズ、欲求、感情を特定するのに役立ち、ユーザーのニーズを真に満たす製品やサービスの開発に反映させることができます。

製品デザインの活用

エンパシーマップ(共感マップ)は、ターゲットとなるユーザーがどのように体験するかを理解することで、製品やサービスの設計に役立てることができます。この情報は、直感的でターゲットユーザーのニーズを満たす特徴、機能、インターフェイスを設計するために利用できます。

ユーザーテストの活用

エンパシーマップ(共感マップ)は、ユーザーテストやリサーチのガイドとして、テスト中に製品やサービスのどの側面に焦点を当てるべきかを特定するのに役立ちます。この情報は、ターゲットユーザーのニーズを満たすために製品やサービスにどのような変更を加えるべきかについて、十分な情報に基づいた意思決定を行うために使用されます。

マーケティング マーケティングの活用

エンパシーマップ(共感マップ)はマーケティングにも活用でき、ターゲット層が製品やサービスをどのように受け止め、どのような感情を抱いているかを理解するのに役立ちます。この情報は、ターゲットオーディエンスの心に響く、彼らのニーズを満たすマーケティングメッセージやキャンペーンを作成するために利用することができます。

エンパシーマップ(共感マップ)の作り方

ターゲットユーザーを特定する

まずはターゲットユーザーを特定します。ターゲットユーザを特定することは製品、サービス、またはマーケティングキャンペーンを開発する上で重要なステップです。ターゲットユーザーを特定方法は以下の手順になります。

商品開発におけるターゲットユーザーの特定手順

リサーチを実施する

ターゲットユーザーに関する情報を収集するために、定性的および定量的な調査方法を組み合わせてください。インタビュー、市場調査、フォーカスグループ、観察などです。

ターゲットリサーチやインタビューの種類や方法

エンパシー・マップを描く

大きな円を描き、整理したカテゴリーを等分して、各カテゴリーに1つずつ入れます。それぞれのセクションに、対応するカテゴリーのラベルを貼ります。それぞれのセクションに、集めた情報をキーワードやフレーズを使って書き込みます。

マップを洗練させる

ターゲットユーザーについて集めた情報を正確に表しているかどうか、エンパシー・マップを見直します。ターゲットユーザーの考え、感情、ニーズ、ペインポイント、行動、環境を正確に反映したマップにするために、必要な修正を行います。

注意:エンパシーマップ(共感マップ)は1回限りのものではなく、ターゲットユーザーについてより深く知り、ユーザーニーズが時間とともに変化するにつれて、再検討し、更新することができます。

この記事を書いた人

Kyoyko Yamamoto

大手某メーカーにてWEBデザイナー、プログラマー、ディレクション件プロデューサーを経て株式会社LONTに21年12月入社。オリジナル製品を製造販売した経験を活かし、ものづくりのサポーターとして主にバックオフィス全般を担当しています。